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ペットと安全に暮らす家づくり間取りの工夫と犬猫別のポイント

2025.12.26

ペットとの暮らしは、日々の生活に潤いと癒しをもたらしてくれます。
しかし、愛する家族であるペットが安全かつ快適に過ごせる住まいを実現するためには、住空間のデザインにおいていくつかの重要な配慮が求められます。
床材の選択から、家具の配置、さらには生活動線に至るまで、細やかな工夫がペットの健康維持やストレス軽減に繋がり、結果として飼い主にとってもより豊かで安心できる暮らしを育む土台となるのです。

ペットと暮らす家の間取りの注意点

滑りにくく掃除しやすい床材を選ぶ

ペットの足腰への負担を軽減し、滑りによる怪我のリスクを最小限に抑えるためには、床材選びが極めて重要となります。
特に、フローリング材であっても表面の加工によっては滑りやすさが大きく異なりますので、ペットの歩行を考慮した滑りにくい素材や表面仕上げが施された床材を選択することが推奨されます。
また、抜け毛や粗相、嘔吐といったペット特有の汚れに迅速かつ容易に対応できる、防水性や防汚性に優れた素材を選ぶことは、衛生的な住環境を維持する上で不可欠です。
タイルカーペットやコルク、塩化ビニル製の床材などは、これらの要件を満たす選択肢となり得ますが、それぞれの素材が持つ特性やメリット・デメリットを十分に比較検討することが大切です。

ペットが安全に移動できる動線を確保する

ペットが家中をストレスなく、そして安全に移動できるような動線の設計は、彼らの活動範囲を広げ、精神的な安定にも寄与します。
廊下や部屋間の通路は、ペットがすれ違ったり、方向転換したりするのに十分な幅を確保し、段差やつまずきやすい箇所がないかを確認することが重要です。
家具の配置についても、ペットがぶつかったり、挟まったりする危険がないよう、角が丸いものを選んだり、適切な距離を保って配置したりする配慮が求められます。
さらに、飼い主がリビングなどからペットの様子を自然に観察できるような視線の抜けや、万が一の急な飛び出しを防ぐための工夫を施すことも、安全な住まいづくりには欠かせません。

隠れ場所や落ち着けるスペースを設ける

多くのペットは、安心できる自分だけの隠れ場所や、静かに休息できる落ち着いたスペースを必要としています。
これは、外部からの刺激やストレスから身を守り、リラックスするための本能的な欲求であり、快適な生活を送る上で欠かせない要素です。
例えば、クローゼットの扉を少し開けておく、階段下のデッドスペースを活用する、あるいは専用のペット用ベッドやケージを設けるといった方法が考えられます。
また、猫の場合には、立体的な構造物であるキャットタワーなどを設置することで、高い場所から周囲を見渡せる安心感を与えることもできます。
これらのスペースは、飼い主の生活空間と調和させつつ、ペットがいつでもアクセスできる場所に設けることが望ましいでしょう。

犬と猫それぞれの習性に合わせた間取りの工夫

犬のために滑りにくい床と段差を減らす

犬、特に高齢になった犬や関節に問題を抱える犬にとって、滑りやすい床は膝や股関節への負担を著しく増加させ、関節炎などの原因となる可能性があります。
そのため、リビングや廊下など、犬が日常的に歩き回る場所には、グリップ力のある素材の床材を選ぶことが極めて重要です。
また、室内の段差は、犬が立ち上がる際や降りる際に足を踏み外すリスクを高めます。
玄関や室内の小上がり、家具への昇降といった段差は、できる限りなくすか、緩やかなスロープを設置するなど、段差解消のための具体的な対策を講じることが、犬の安全と健康を守る上で不可欠となります。

猫のために上下運動できる空間を作る

猫は本来、垂直方向への移動を好み、高い場所から周囲を見渡すことで安心感を得る習性を持っています。
この本能を満たすためには、猫が上下に自由に移動できる空間、すなわち「上下運動」ができる環境を住まいに取り入れることが非常に効果的です。
壁面にキャットシェルフやキャットステップを設置したり、天井付近にキャットウォークを設けたりすることで、限られたスペースでも猫の活動領域を格段に広げることができます。
窓辺にキャットステップを設置すれば、外の景色を眺めながらリラックスできるお気に入りの場所を提供することも可能です。
これらの工夫は、猫の運動不足解消やストレス軽減に大いに貢献します。

窓や玄関といった脱走経路への対策を講じる

窓や玄関は、ペット、特に好奇心旺盛な猫や犬にとって、外部への好奇心を掻き立てる魅力的な場所であると同時に、予期せぬ脱走経路となり得る危険な箇所でもあります。
そのため、これらの出入口には厳重な対策を講じる必要があります。
例えば、窓を開ける際には、ペットが通り抜けられないように、強度のある網戸を使用したり、補助的に窓ガードを設置したりすることが有効です。
玄関には、ペット専用の二重ドアや、ペットが通り抜けられない高さのゲートを設けることで、飼い主が外に出入りする際にペットが一緒に外へ出てしまうリスクを大幅に低減できます。
これらの対策は、愛するペットの安全を確保するために非常に重要です。

まとめ

ペットとの快適な共生を実現するためには、床材の滑りにくさや掃除のしやすさ、ペットが安全に移動できる動線の確保、そして安心できる隠れ場所の設置といった基本的な配慮が不可欠です。
さらに、犬には滑りにくい床と段差の解消、猫には上下運動できる空間づくり、そして共通して窓や玄関といった脱走経路への対策を講じることが、それぞれの習性や安全を守る上で極めて重要となります。
これらの間取りの工夫は、ペットの健康寿命を延ばし、ストレスなく健やかに暮らすための基盤となります。
愛する家族であるペットのために、住まいづくりにおいて、こうした細やかな配慮をぜひ取り入れてみてください。

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