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マイホームを購入検討中の方、屋根リフォームを考えている方、これから家を建てる方にとって「建築勾配」は聞き慣れない言葉かもしれません。
「建築勾配」とは、屋根の傾斜の度合いを表す言葉で、屋根の角度によって見た目の印象や機能性に大きな違いが出ます。
この記事では、建築勾配の基礎知識から、屋根の角度の種類、それぞれの特徴、メリット・デメリット、選び方のポイントまでをわかりやすく解説していきます。
□建築勾配とは?
屋根の角度を表す「勾配数」は、建築業界では主に3つの方法で表されます。
1:尺貫法勾配(寸法勾配)
水平距離10寸(約30.3cm)に対して、高さが何寸あるかで表します。
例えば、水平距離10寸に対して高さが3寸の場合、「3寸勾配」と表記します。
建築業界では、今でも尺貫法勾配が使われることが多いですが、一般的には馴染みが薄いため、他の方法で表されることも増えています。
2:分数勾配
水平距離と高さの比率を分数で表します。
例えば、水平距離10に対して高さが3の場合、「3/10」と表記します。
尺貫法勾配と基本的には同じ考え方ですが、約分された数字で表されることが多く、例えば「5/10」は「1/2」と表されることもあります。
3:角度勾配
屋根の勾配の角度をそのまま度数で表します。
例えば、5寸勾配の場合、「26.5650°」と表記されます。
角度勾配は、一般の方にとってイメージしやすいですが、建築の世界ではあまり一般的ではありません。
□屋根勾配と屋根材の関係
屋根勾配は、使用する屋根材にも影響を与えます。
1:屋根材ごとに最低勾配が定められている
屋根材によって、雨漏りを防ぐために必要な最低勾配が定められています。
例えば、瓦屋根の場合、4寸勾配(約21.8°)が最低勾配です。
スレート屋根の場合、3寸勾配(約16.7°)が最低勾配です。
金属屋根の場合、1寸勾配(約5.57°)が最低勾配です。
2:勾配と屋根材の関係
屋根の勾配が低い場合は、使用する屋根材の種類が限られてしまいます。
例えば、緩勾配の屋根では、金属製のガルバリウム鋼板がよく使用されます。
瓦やスレートは、最低勾配が4寸勾配以上と定められているため、緩勾配の屋根には適していません。
3:勾配とデザインの関係
屋根の勾配は、見た目の印象にも大きく影響を与えます。
急勾配の屋根は、シャープでスタイリッシュな印象を与えます。
緩勾配の屋根は、優しい印象を与えます。
屋根の勾配によって、家の雰囲気も大きく変わります。
□まとめ
建築勾配は、屋根の角度を表す言葉で、屋根材の種類やデザイン、そして機能性に大きな影響を与えます。
屋根勾配を選ぶ際には、雨漏りのリスクやデザイン性、コスト面などを考慮する必要があります。
この記事が、マイホーム購入や屋根リフォームの際に役立てば幸いです。
当社では、素材からこだわる健康住宅を手掛けております。
自然素材を積極的に取り入れた体に優しい建築を手掛けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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