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新築のペットスペース設計術安全と快適を両立する間取りのコツ

2025.12.22

新しい住まいでの暮らしは、愛する家族であるペットにとっても、より豊かで幸せな時間となるはずです。
愛犬や愛猫が健やかに、そして心穏やかに過ごせるように、新築の住まいづくりにおいては、彼らのための特別な空間をどのように設けるかが重要なテーマとなります。
単に場所を確保するだけでなく、その子の個性やライフスタイルに寄り添い、安全で機能的、かつ快適性を追求した設計を施すことで、ペットとの絆はより一層深まるでしょう。
ここでは、そんな理想のペットスペースを実現するための具体的なアイデアをご紹介します。

新築ペットスペース設計の基本

階段下や壁面などデッドスペースを有効活用する

階段下の空間は、その形状や高さを活かし、愛犬のための落ち着いた寝床やクレートスペース、あるいは猫が隠れて休めるハウス、さらにはトイレや収納スペースとしても有効活用できます。
扉や小窓を設けたり、断熱材を適切に施工したりすることで、外部からの影響を受けにくい快適なプライベート空間を創出することが可能です。
また、壁面を利用したキャットウォークや棚板の設置は、猫が上下運動を楽しめる立体的な空間を生み出し、限られた床面積を有効活用する優れた方法です。
既存の収納スペースの一部を改造し、ペット専用の出入り口を設けるなど、家具や建具と一体化させることで、空間を圧迫せずに機能的なペットスペースを計画することもできます。

目的別にゾーニングし機能的な配置を計画する

ペットが安心して快適に暮らすためには、「寝る」「食べる」「排泄する」「遊ぶ」といったそれぞれの活動に必要なエリアを明確に分け、ゾーニングすることが不可欠です。
寝床は、静かで落ち着ける、人通りの少ない場所に設けるのが理想的であり、食事スペースは清潔さを保ちやすく、かつリラックスして食事ができる環境が望まれます。
トイレエリアは、衛生管理のしやすさと、ペットが安心して排泄できるプライバシーに配慮した配置が重要となります。
これらの機能的なエリアを、ペットの動線や飼い主の生活動線も考慮しながら、無理なくスムーズに移動できるような配置計画を立てることが、ストレスの少ない住環境につながります。

犬種猫種や性格に合わせた空間設計を意識する

ペットスペースの設計においては、飼育する犬種や猫種が持つ特性、そして個々の性格を深く理解し、それに合わせた空間づくりを心がけることが大切です。
例えば、大型犬や活発な犬種には、十分な広さの寝床や、室内で運動できるスペースを確保することが求められます。
一方、猫の場合は、高い場所を好む習性や、狭い場所で安心感を得る性質を考慮し、キャットタワーやキャットウォーク、隠れられるスペースなどを設けることが喜ばれます。
また、臆病な性格の子には安心できる隠れ場所を多めに用意し、好奇心旺盛な子には探索できるような工夫を凝らすなど、その子の個性や好みに寄り添った設計を行うことで、より快適で満足度の高い空間を提供できるでしょう。

新築ペットスペースの安全と快適性の確保

ペットが安全に過ごせる床材を選ぶ

ペットが滑って怪我をしたり、関節に負担がかかったりしないよう、床材選びは非常に重要です。
適度なグリップ力があり、足腰に優しい素材(例えば、コルクタイル、リノリウム、一部のタイルやクッションフロアなど)を検討しましょう。
また、ペットの爪による傷や、粗相による汚れ、臭いが染み込みにくい、掃除やメンテナンスが容易な素材を選ぶことも、衛生的な環境を維持するために欠かせません。
さらに、ペットが舐めたりかじったりする可能性も考慮し、有害物質を含まない安全な素材を選ぶことが、健康を守る上で極めて重要となります。
夏はひんやり、冬は暖かく過ごせるような、温度調節機能を持つ素材も快適性を高めます。

コンセント位置や配線を安全に配慮する

ペットスペース周辺のコンセントや配線は、ペットの安全を最優先に考慮して計画する必要があります。
ペットが届かないように、壁の高い位置にコンセントを設置する、あるいは使用しないときはカバーで覆えるタイプのコンセントを採用することで、いたずらや感電のリスクを低減できます。
電源コード類は、ペットが噛んだり引っ張ったりしないように、配線モールで壁に固定して隠す、または専用の収納スペース内にまとめておくなどの対策が不可欠です。
ペット用ヒーターや加湿器、空気清浄機など、使用する可能性のある電化製品を想定し、十分な数のコンセントを適切な位置に配置しておくことで、安全かつ便利に利用できるようになります。

脱走防止策と臭い対策を徹底する

ペットの脱走は、予期せぬ事故につながる危険性が高いため、新築時には徹底した防止策を講じることが重要です。
玄関や勝手口、窓など、ペットが外に出やすい箇所には、二重扉の設置や、ペット専用の脱走防止柵、開閉検知センサーなどを検討しましょう。
室内の臭い対策としては、十分な換気計画が基本となります。
効果的な換気扇の設置や、定期的な空気の入れ替えを促す設計を取り入れることで、常に新鮮な空気環境を保つことができます。
また、消臭効果が期待できる建材(珪藻土や漆喰など)を採用したり、ペットの排泄物による臭いが染みつきにくい、清掃しやすい素材をトイレ周りに使用したりすることも、快適な室内環境の維持に大きく貢献します。

まとめ

新築におけるペットスペースの設計は、愛する家族であるペットの健やかな暮らしを支える重要な要素です。
デッドスペースの活用、目的別ゾーニング、そして犬種猫種や性格に合わせた空間づくりは、機能的で快適な住まいを実現するための鍵となります。
さらに、滑りにくく掃除しやすい床材や、安全に配慮した配線、脱走防止策、臭い対策といった細部へのこだわりが、ペットの安全と快適性を格段に向上させます。
これらの工夫を凝らすことで、ペットとの新たな生活はより豊かで満ち足りたものとなるでしょう。

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